EFM
2023.12.20
木造平屋
クライアントは、地域に根ざした建設会社として県産木材を使用し快適に過ごせる住宅を主に手掛け、熊本地震では、多くの木造仮設住宅、みんなの家を建設し復旧・復興の再建に取り組んでます。
今回、約2700㎡の敷地に手狭になった会社を新たに移転する計画。敷地には、2階建ての木造社屋(木の塊のような建築)と600㎡の木材加工場(線材で構成された大空間)、それと私達が設計をしたお客さんと打合せをする施設になります。
クライアントからは、社屋と木材加工場の建物とは全く異なる新しい木造建築を望まれました。そこで、私たちは2棟の大きなボリュームに対して平屋の軒を抑えた軽やかで美しいシルエットの建物で、コロナ渦に対応したプライバシーのある個別に分かれた4つのミーティングルームと水廻り棟で構成されています。テントみえる大屋根は湾曲させた木集成梁の上に小梁を掛けて3次曲面を形成しています。湾曲した木に包まれた下屋空間は、外部の庭と内部のミーティングルームを繋ぐ気持ちのよい空間として、また、社員の休憩場として利用できるような計画になっています。